そこから１ｋｍも離れていない所に、隣のクアラルンプール駅があります。
イギリス統治時代の１９１１年に建てられたという、かつてのターミナル駅です。
今はどうなっているのか、途中下車して見てきました。
大屋根の下に並んだ広大なプラットフォームです。
床面よりプラットフォームが高くなっている、クラシックな構造です。
キオスクなどの小屋が無く通路も地下ですので、広々と見通せます。
壁面や床のデザインの素晴らしいこと。
反対側の壁脇には、比較的新しいデザインの小部屋が並んでいます。
かつては、テナントがずらりと入っていたのでしょうか。
今は、ほとんどが空室です。
その小部屋の外側です。
タクシーがほんの数台いるだけで、がらんとしています。
駅の外観をもう１ショットです。ワイドコンバーターのせいで歪んでいます。
正面の右側が駐車場になっています。
もちろん立体や地下といった野暮なものではなく、立ち木に囲まれた平面式です。
長い通路から駅正面の駐車場に車を停めて、目の前の駅へ入れるのです。
う〜ん、良いですねぇ。
駅の裏にある、鉄道公社の本社です。
白く美しい駅とは対照的に重厚な感じで、こちらも見ていて飽きません。
利用者が激減し閑散としてはいても、現役の駅です。
保守もきちんとされていますので、古びた感じは全くありません。
かつての繁栄を偲ばせる、素晴らしい建物でした。